福岡市街のど真ん中で山登り；アクロス福岡
今日はちょっと変わった山登りをした。これまでちゃんと訪れたことのなかった福岡市の中心街を歩いている時、その山は現れた。アクロス福岡（標高60ｍ）だ。その正体は、地上14階の屋上から１階部分まで階段状に屋上緑化が施され、文字通り都会の“山”として建っているビルである。
私はもともとランドスケープ（造園）界出身の人間だし、この山の設計者の講義も受けていたぐらいだから、アクロス福岡のことは当然知っていた。しかし、さすがに実物を見ると存在感がある。近くまで行ってみると登山口があり、ちょうど土日は一般開放されているようだ。登ってみよう。味気ない登山道ではあるが、木々はよく茂り、意外と多様性も高い。途中で野鳥などを観察できるのも乙ではないか。今は業界外の人間として客観的にこのビルを見ることができるが、やはりなかなかいいビルだ。都市部にこういったビルがもっとあってもいいと思った。
山頂で福岡市街を一望したあと、帰りはビル内のエレベーターで下りようと思ったら、ビル内部への入口がない。大きな窓はたくさんあるのにだ。仕方なく、別ルートの登山道を歩いて下ることにした。やっぱり山にエレベーターなんかあるはずなかった。
