宿り木を探せ；小田原高校の森
ヤドリギの仲間にオオバヤドリギ（大葉宿り木）というのがあって、それが小田原市中心部の小田原高校の森にあるという。ここはかつて北条家が居座った小田原城跡の一部で、その高台が高校になっている。分布域からすると北限域にあたるだろう。僕はまだこのオオバヤドリギを見たことなかったので、所用で小田原に来たついでに探しに行ってみることにした。
ヤドリギは木の枝にモサモサっと丸く茂るようにつくので、比較的簡単に見つかるだろうと思っていたけど、探し所が悪かったのか、なかなか見つからない。日が傾き始めて、「せっかく来たのに見つからずに帰るのは悔しいなぁ」と思い、一か八かでタブノキの大木の枝を双眼鏡で適当に見渡してみた。そしたら、あった！ 若い葉が赤茶色の毛をかぶるので、双眼鏡でも何とか気付くことができた。
その後、駅と小田原高校を結ぶ道路の真上４〜５ｍのところにも、いくつかオオバヤドリギがあることに気付いた。何も双眼鏡で探さなくてもこんなに見やすい場所にあるとは。葉っぱが欲しいな〜と、道路に突っ立って真上ばかり眺めていたら、下校する高校生が何百人もゾロゾロ流れてきたので、居場所がなくなって駅に押し戻された。
