街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

プチ田舎暮らし3カ月経過

初収穫の野菜でサラダ


 郊外の秦野市に引っ越してちょうど3カ月が経った。日々の生活は何か変わったかというと、劇的に変わったと思う。

  1. 家に野菜が増えた。
  2. 朝起きたらまず富士山と丹沢の山を眺めるようになった。
  3. 近所付き合いが増えた。
  4. 地元のフットサルとインディアカのチームに入った。
  5. 車生活になった。
  6. 目の疲れが減った。

 地方に住む人にとっては何でもないことだと思うけど、学生時代から9年間首都圏(といっても川崎と松戸)に住んできた僕にとってはどれも新鮮で、人生の重大な転機になったと思う。総合的に言えば、「暮らしがのどかになった」という感じ。精神的、身体的ストレスも明らかに減った。引っ越し前にあれほど不安を持っていたのがウソのよう。とはいえ、山口県の実家に帰ると秦野よりもっと田舎な日常があるわけで、それを考えると自分はずいぶん都会に染まっていたんだなぁとつくづく思う。

 里山地帯の秦野は野菜の相場が安い。自宅前の農家直売所でも安く買えるし、向かいのおじいさんも時々野菜をくれるし、自分の畑でほうれん草や春菊、二十日大根が収穫できるようになったから、家にはいつも野菜があふれていて、さながら菜食主義者になった気分だ。昨日は久しぶりに生肉を買ったけど、考えてみれば生肉を買ったのは引っ越し3カ月後にして初めてだった。(それまでのたんぱく源は卵、魚、加工肉)

 もちろん、自然の豊かさ、身近さも感じる。富士山や丹沢などの高い山が間近に見える環境に住むのは初めてで、雲のかかり方で天気の違いを敏感に感じ取れることも実感した。自宅から800mほどの所に借りている畑に、田畑の間をぬってマウンテンバイクで駆け抜ける時の爽快感は、忘れていた何かを思い出すような感覚・・・。部屋で仕事をしていても、窓の外から聞こえてくる鳥の声が違う。川崎に住んでた頃は、ヒヨドリムクドリ、スズメ、時にコゲラぐらいだったのが、今はハクセキレイ、モズ、ガビチョウ(外来種)、アオゲラなどに変わった。最近はジョウビタキも渡ってきた。不満があるとすれば、アパートの2階なので、部屋に迷い込んでくる愉快な虫たちがやや少ないことか。

 書くとキリがないので、このへんにしておく。