麓に下りてがっくりの大山桜撮影記
平地のソメイヨシノが散り終わった今、丹沢山地の標高400〜800m地帯では色とりどりのサクラが見頃を迎えている。今日はその中でも、オオヤマザクラというやや濃いピンク色のサクラの写真が撮りたくて、車で山道を駆け抜けてきた。
丹沢山地を縦断する県道70号(秦野清川線)沿いには、結構サクラが植えてあるようで、ヤマザクラやオオシマザクラに交じって時折オオヤマザクラも植えてある。でも、どれも背が高くて花が間近に見られなかったり、既に散り始めていたりして、なかなかまともな写真が撮れない。それでも、何とか無理して十数枚撮ってみた。まぁ、こんなもんか。
帰りは違う林道を通って山を下る。途中、雌シカの群れに出会って写真を1枚パシャリ。住宅地まで下ってきたところで、道路沿いの小さな公園にピンク色のサクラが咲いている。まさか・・・と思って車を降りてみると、やっぱりオオヤマザクラ。枝が低い位置まで下りていて、花も満開、絶好の被写体。沈みかけた夕陽を背に、今日一番の写真を撮った。
無理して山の中を探し回らなくても、町中の公園の方がきれいな写真が撮れるなんて、嬉しいような悲しいような、ちょっとがっくり。家に帰って長靴を脱ぐと、長靴の中に2匹のイモ虫が・・・いや、ヒルだ! 幸い血は吸われてなかったけど、そうか、もうヒルの季節か。