日本で一番暑い真冬;八重山へ
沖縄の八重山諸島へ行ってみたかった。どうせ行くなら一番寒い時期に行ってみよう。旅費も安いし。てことで、Web繋がりの沖縄植物好きメンバー8人で、2月1日より5日間、石垣島と西表島に行ってきた。
まず気になるのはこの時期の気温。昼間は半袖、夜は長袖じゃないとさすがに寒い・・・というのが行く前の予想だったけど、実際に着いてみると、あれっ、かなり寒いじゃん! 特に初めの2日間は全国的に寒気に覆われた日で、昼間の服装は東京の暖冬の服装とほとんど変わらなかったし、夜は油断すると風邪をひきそうな寒さだった。とはいえ、3日目からは最高気温は20度を越え、昼間は半袖じゃないと汗ばむ陽気だった。ちょうど東京のゴールデンウィーク頃の陽気だろう。
植物のほうは、落葉している樹木がいくらかあるとはいえ、冬というよりは新緑の季節。タブノキやオキナワウラジロガシ、アカメイヌビワなどの若葉がよく目立った。その中に、紅葉したハゼノキやコバテイシ、ハマセンダンなどが交じるのが面白い。八重山の森を見て実感したのは、亜熱帯には冬はなくて、秋と春が同時に訪れるということ。これは大きな発見だった。
そして、沖縄に来たなら海の中を見ないともったいない。てことで真冬の西表島でスノーケリングにもチャレンジ! しかも夕方の5時。肌寒い風が吹く砂浜をジャンパーを着た観光客が散歩するわきで、一人場違いな格好で恐る恐る海に入る。エイヤーッと飛び込んでみたら、うん、あったかい! 海の中にいると夏と変わらない気分だ。水温はこの日の最高気温21度より高い24度。陸に上がると身震いするほど寒くて、このまま水中にいたい思いだった。ちなみに地元の人いわく、「こんな季節に海に入るナイチャーは肌の感覚がおかしい」そうだ。
そんなこんなで、日本一暑い八重山の真冬を満喫。この季節にしては珍しくほぼ全日晴天で(八重山の冬は雨が多いそうな)、ついでに毎晩宴会という充実した旅であった。