小春日和の八ヶ岳〜霧ヶ峰へ
雪の八ヶ岳を散策しよう! と出かけたものの、ご存じの通り今年は例年にない暖冬。八ヶ岳の南麓は風のないポカポカ陽気で、畑の土手にはホトケノザやオオイヌノフグリの花が咲き乱れ、「春の房総半島に来たみたいだね」などと千葉の友人と話していた。とても2月の長野県とは思えない。それでも、標高1500m前後の北八ツや霧ヶ峰方面へ車を走らせると、路面にも雪がはりついていて、スキーヤーたちの姿をたくさん目にすることができた。葉を落としたカラマツ林の中に、雪をかぶったシラビソが交じる景色がきれいだった。
今回泊めてもらった八ヶ岳南麓の知人宅は、カラマツやアカマツ林に囲まれた別荘地帯にある木造の広い家。薪ストーブがあって、アカマツ、コナラ、クリ、ヤマグワ、シンジュなどの薪を割らせてもらった。ベランダにヒマワリの種を播いているので、朝起きるといろんな鳥やリスがやってくる。周辺の森では、新興住宅街のように大きな別荘街が開拓されつつあるのは気がかりだが、都会の人間にとっては確かに憧れるライフスタイルがそこにはある。