街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

つかの間の紅葉巡り;富士河口湖

 個人的には今年の”師走”は11月のようです。忙しさの合間を縫って、富士五湖の山中湖と河口湖周辺に紅葉巡りに行ってきました。主目的はこれ、カラマツの紅葉を撮ること。神奈川県ではカラマツはほとんど見ることができないのに、お隣の山梨県に行くとうじゃうじゃカラマツがあるから不思議です。それもそのはず、富士五湖があるエリアは標高1000m前後。下界の人間からしてみれば天空の世界です。


 山梨県に訪れると、否が応でも富士山を撮ってしまうようです。今日は富士にかかる雲に逆光が差して綺麗でした。快晴のこの日、山中湖東方のここ二十曲峠では三脚を持った人がざっと10人ぐらいいました。


 自然林の紅葉もいいけど、それより多くの人が集まるのは観光地の紅葉です。河口湖畔の「紅葉まつり」に寄ってみると、紅葉は6分程度でしたが、ちょうどライトアップの時間で賑わってました。確かに美しい。でも、こうゆう紅葉の観光地って、どこも植えてある木はだいたい同じです。イロハモミジ、オオモミジ、ドウダンツツジソメイヨシノイチョウ。東京でも神奈川でも京都でも大阪でもここ山梨でも、この樹種の組み合わせはほとんど変わりません。全国を旅してると、自然が作り出す地域色と、人間が作り出す横並び文化を対照的に実感できます。誰がこうしてるのでしょうね。