街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

個展「葉っぱスキャンワールド」

 初めて展覧会なるものを開きました。その名も「葉っぱスキャンワールド」(2008年3月12日〜17日)。葉っぱをはじめとした植物のスキャン画像を、A3(ノビ)〜A1(ノビ)サイズに拡大出力してパネル展示しました。今までスキャン画像を作品として展示するなんて考えていなかったから、こんなに大きく出力したのは初めて。我ながら迫力ある作品に仕上がったと思っていたのですが、会場も連日盛況で、開いた甲斐がありました。読売新聞や朝日新聞秦野市の地域情報紙(タウンニュース)に大きく紹介してもらったことも大きかったです。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 そもそも今回の展覧会は、偶然知り合ったギャラリー(ぎゃらりーぜん)の方から声をかけてもらったのがきっかけ。自分では展覧会を開くという発想はなかったので、何をどう展示するか暗中模索しながらの準備でした。最終的に選んだ作品は、専門とする樹木に囚われず、キャベツ、クサソテツ、トクサ、クズなどの草本やシダを含む43点。最大のA1サイズに出力したのは、カエデ類の「紅葉グラデーション」と、虫食いのキャベツ「健康な野菜」でしたが、個人的に気に入っているのはキャベツです。自分の畑から採った青虫つきキャベツですよ。

 ちなみに、最後の2日間に販売したポストカードの売れ行きは、紅葉ものが一番人気でした。続いて、アケビの花や、クサソテツの芽吹き、エンジュの実など。意外に人気なかったのは、キャベツやどんぐり。どうも会場で見て面白い作品と、部屋に飾りたい作品の好みは異なるようです。ふむふむ、いろいろ良い勉強になりました。