阿蘇山で躍動する大自然を感じる
熊本に行く用事があったので、ついでに阿蘇山に行ってきた。阿蘇はこれまで、カルデラ内で樹木観察をしたりドライブで通過したことはあったけど、ロープウェイのついた火口まで登ったのは実は幼少の頃以来。阿蘇パノラマラインや外輪山のミルクロード周辺は、見渡す限りの牧草地帯で、秋吉台の草原なんて比にならないぐい広い。昨年の集中豪雨であちこり崩れていたのが痛々しかったけれど、これも自然の姿でとてもワイルド。
山頂付近はすごい強風で、ジャンパーやダウンジャケットがないと寒くて凍えてしまうぐらい。そして、ぐつぐつ煮立って噴煙をあげる噴火口が眼下に見えるのは、改めてすごいと思った。世界一活動的な火山といわれる、ハワイ島キラウェアの火口を連想する景色で、展望台の臨場感はそれを上回っている。火口の店員さんや駐車場整備員さんの話によると、昨日までは暑かったのに今日は特別な寒さとか。また、北風だと有毒の火山ガスが流れてくるため、火口一帯は立入禁止になるのだが、一日中立入禁止にならなかった日は5月は今日で2日目とか。どちかといえばラッキーということか。
山肌をピンク色に彩るミヤマキリシマもちょうど満開を迎えたタイミングだったけど、仙酔峡のほうは大混雑らしいので、阿蘇山ロープウェイ乗り場周辺で観察した。この辺りも結構ミヤマキリシマがあり、花は十分観察できる。花色が濃いもの、薄いものなどかなり変異があるのが印象的で、園芸品が多いキリシマツツジ&クルメツツジの母種になっているのも納得だ。山頂に近づくほど地をはうような樹形になり、山頂部ではイタドリとスゲぐらいしか生えていなかった。
(↓はてなダイアリーが勝手に表示するようになった広告。無視して下さい)