街森研究所

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沖縄カルチャーショック;街と交通編


 さて、沖縄に引っ越して5ヶ月が経とうとしている。沖縄のことは、今まで旅行や居候、本などである程度知っているつもりだったけど、やっぱり住んでみて初めて知った沖縄(本島)ならではの特徴、カルチャーショックがいろいろある。馴染んでしまう前にメモしておこう。第1弾は街と交通編。(写真は那覇市国際通り歩行者天国

  • 沖縄は都会で、中規模店が多い

 改めて沖縄本島を車で走り回ってみると、本島の南半分、すなわち那覇市糸満市から北谷町うるま市あたりまで、ずっと市街地(+基地)が繋がっている。そんでもって、サンエー、イオン、その他の中規模複合ショッピングセンターが多いこと! 広島市近郊より多いと感じる。人口に比べて店が多すぎるのでは?という気もするけど、我が故郷の山口県と比べると、沖縄県は面積が約3分の1なのに、人口はほぼ同じ142万人(正確には今年沖縄県山口県を上回った)だから、ずっと都会なのは納得である。

  • 道路が立派で、常時左折可の交差点が多い

 モノレール以外に鉄道が走っていない沖縄県。車社会で本島は渋滞が多い、と聞いていたが、それ以上に道路が広く(片側2車線以上の道路が多い)、しかも次々新しい道路ができている。那覇市内や中南部の主要道は、確かに朝夕に渋滞するけど、ざらに1時間以上も足止めを食らう本土の渋滞に比べると大したことはない。常時左折可の交差点が非常に多いことも、渋滞が軽い理由の一つではないだろうか。これはアメリカの交通ルール(赤信号でも常時右折可)に似ており、非常に効率的なので、本土でも見習ってほしいものだ。

  • 割り込む車が多いが、クラクションは鳴らさない

 沖縄の人はゆっくり車を運転する、とよく言われるけど、今の本島ではそう感じない。確かにゆっくり運転する人はいるけど、一般道なら時速80km、高速道路なら時速120kmで走る車(レンタカーではない)も多く、内地と変わらない。沖縄社会もセカセカしてきたのだろうか。一方で、ちょっと隙間があると、右折や左折で割り込んでくる車が多いと感じる。譲り合いが当たり前の価値観があるのかもしれない。その証拠に、クラクションを鳴らす人が本土に比べてとても少ない。郷には入れば郷に従えで、僕もまだ一度もクラクションを鳴らしていない。

  • へこんだまま走っている車が多い

 沖縄の車をよく見ると、バンパーやボディがへんこだり傷ついたまま走っている車が多い。これを価値観の問題ととらえるか、低所得の問題ととらえるかは検討の余地があるけど、個人的にはちょっとの傷で何万円も払って修理するのはバカバカしいので、この文化には賛成である。むしろアメリカや海外ではこれが普通と思われ、何でもピカピカにしたがる日本人が“潔癖症”なのでは? そんな僕の車も、2ヶ月前にバックで電柱にぶつけてへこんだままである。

  • 米兵はなぜかスポーツカーやオフロードカー

 街中でブォーンとすごいエンジン音で飛ばす車を見たら、Yナンバー、すなわち米兵であることが多い(地元の若者も結構乗ってるけど)。シルビア、スプリンター、サバンナといった懐かしいスポーツカーもよく見るし、デリカやランドクルーザーなどのオフロードカーも多い。車もやはり、戦闘機や戦車感覚で乗るのだろうか。一方で、観光地化されていない海岸や渓流に行くと、オフロードカーで遊びに来ている米兵家族によく出くわす。これは山口県岩国基地周辺でも同じで、彼らは身も心もワイルドで、日本人より自然の遊び方をよく知っている。