サンコウチョウに笑われた
今日は宮崎市のはずれ、双石山(ぼろいしやま)に登ってきた。標高は400mちょいで、南限・北限植物など多様な植生が見られるとのことだが、一見しただけでは平凡な林相である。よく目を凝らさないと多様な植物に気付きにくい森のようだ。
途中、正規の登山道をはずれて、わずかに踏み跡のある道を登っていると、急傾斜の崖に突き当たった。肩に下げていたカメラをザックにしまい、気合いを入れてよじ登り始めたその時、「ガーッハッハッハッ」と意地悪バアサンのような笑い声。ムッとその方を見ると、5mほど先の木の枝でサンコウチョウ(三光鳥)が笑っている。長い尾とコバルトブルーの眼鏡がトレードマークの、あの珍鳥だ。「月日星ホイホイホイ」だけでなく、こんな下品な鳴き方もすることがわかった。
以前から、三次元的に空間移動ができる鳥は、いとも簡単に山頂に登れていいなぁと思ってたが、鳥の方も、地面にはいつくばって山を登る人間を見て嘲笑していたのだった。