街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

12日間20森

お盆の帰省を兼ねて、12日ほどかけて西日本の森を20カ所ほどまわってきた。8月の残暑厳しい季節のはずなのにカンカン照りは一日もなく、また、本降りの雨も一日もなかったことが長旅を随分楽にしてくれた。この間、初めて自生状態を見た樹木は実に20種以上…

現代の熊野古道を歩く

この道だって熊野古道である。7月に世界遺産に指定されたばかりの熊野古道は、熊野三山と呼ばれる3つの神社をつなぐ長い道だから、現在は舗装されて車が走っている道だってその一部に含まれるのだ。しかし、私以外には誰も歩いていない。みんなバスでゴー…

中国山地だって負けてない

日本百名山の一覧を見る度に、西日本の山がほとんど入っていないことに疑問を抱く。選者のことはよく知らないが、行動範囲に偏りがあったのか? 標高が高いほど面白い山と思うタイプだったのか? それとも単に、世の中が東日本(東京)中心で動いているだけ…

実家から一番近い照葉樹林

近頃、「照葉樹林」という言葉が一般にもよく使われるようになったが、なんてことはない、常緑広葉樹林のことだ。北は仙台や新潟から南は沖縄まで、海に近い低地なら照葉樹林はいくらでもある。ただ、売り文句としての「照葉樹林」は、古くから人の手が入っ…

昨日燃えたばかりです;大文字山

川崎から山口へ帰省すると、京都はちょうど中間地点だ。その京都市山科に1泊し、大文字山(466m)でも登るかと計画したら、ちょうどその日が大文字焼きの火入れ日だった。夜8時、新快速で山科駅に着いたけど、記念にと京都駅まで足を伸ばし、駅ビル屋上か…

東海のミニ尾瀬;葦毛湿原へ

ミズバショウもニッコウキスゲもないけど、「ミニ尾瀬」の愛称に恥じない面白い場所じゃないか。葦毛湿原(愛知県豊橋市)に第一歩を踏み込んだ時、そう思った。規模的には「ミニミニミニ尾瀬」ぐらいだが、凝縮されている分、いろいろな植物が込み入って生え…

素潜りのメッカ;芝崎へ

岩場が比較的少ない東京湾近郊では、素潜りは他地方以上に盛んではないと思う。そんな中、関東地方で「素潜りのメッカ」とも呼ばれている三浦半島の芝崎(葉山町)に行ってきた。前回ここを訪れたときは波が強くて水も濁っており、とても満足できなかったの…

西伊豆海岸の岩に登る

弟の車で伊豆半島ドライブに出かけた。白砂が美しい白浜海岸(下田市)、海辺の露天風呂で知られる雲見温泉(松崎町)が主要目的地。このエリアには、南方系の植物が北限生育地としていくつも分布しており、途中にアオギリ自生地、ハマボウ自生地にも訪れた…