街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

昨日燃えたばかりです;大文字山

火を燃やした跡


川崎から山口へ帰省すると、京都はちょうど中間地点だ。その京都市山科に1泊し、大文字山(466m)でも登るかと計画したら、ちょうどその日が大文字焼きの火入れ日だった。夜8時、新快速で山科駅に着いたけど、記念にと京都駅まで足を伸ばし、駅ビル屋上から大の字を探してみた。大文字はほんのちょこっと、船形はちょこっとしか見えない。それでも駅ビル屋上は人だかりができてて、京都市民にも関心が高い行事なんだなと感じた。

翌朝9時、大文字の裏側にあたる山科側から登ってみる。日は差しているが予報が雨だったせいか、人気はなく、クモの巣を払いながら進んだ。山頂到着後、大の字がある銀閣寺側に降りる。15分ほど下ったところで急に視界が開け、京都の街並みが眼下に広がった。人の声もたくさん聞こえる。大の字に着いたのだ。

100m四方以上あろうかという伐採跡地に階段状に火床がつくられており、それが大の字形に連なっている。そこにシートを広げてお弁当を食べてる人もいれば、一生懸命炭を拾ってる人もいる。拾ってどうするのだろう?(→魔除けらしい) とにかく、チビっ子から大人までざっと100人ぐらいがうろうろしてて、昨日の余韻にひたっているようだ。あ〜文化だなぁ。

そこからの下り道、大文字焼き着火用のアカマツ薪が積んであったり、資材運搬用のリフトが動いてたりした。麓の銀閣寺まで標高差約300m、楽に登れる高さじゃないが次々人が登ってくる。やっと銀閣寺近くまで下ったところで、すれ違った親子の会話が聞こえた。
子「大文字まだかいな〜?」
父「まだまだ上だよ〜(^_^;)」

【今日見た注目種】
アカマツ、タカノツメ、コシアブラ、ウリハダカエデ、ケンポナシ、ソヨゴ、ナナミノキ、クロバイ、シャシャンボ、イソノキ、コバノミツバツツジ、コツクバネウツギ、ニホンリス(獣)