高雄山のタカオモミジ
京都紅葉巡りと称し、高雄、嵐山、清水寺に行ってきた。例年に比べ紅葉が遅い今年は今がちょうど見頃で、平日と言えどもどこも大混雑だ。
高雄に来た理由は、「タカオモミジ」の異名を持つイロハモミジの本場を見るため。確かに渓流沿いにはイロハモミジがポツポツ生えているが、やはり道路沿いや庭園に植えられたものが目立つ。こうして見ると、目に入るカエデの8割以上は植えられたカエデではなかろうか? あくまで推測だがまあこんなものだろう。
高山寺、西明寺、神護寺と見たが、カエデの量も華やかさもやはり神護寺がいちばんだった。イロハモミジ系、オオモミジ系、ヤマモミジ系のカエデが大半で、ヒナウチワカエデ系もあったがその他のカエデはほとんど植えられていない。そして今回のもう一つの目的は、その背後にある高雄山に登ることである。山頂は342m、神護寺の標高は100m以上あるから30分もあれば登れる。神護寺最上部に来ると、それまでの人だかりが嘘のように静まり帰り、山では誰にも出会わなかった。山自体はカエデはほとんど生えていないが、京都らしい植生で私的には楽しめた。
下山して神護寺に戻ってくると、再び人だかりに飲み込まれた。石段を降りるおばさん達のおぼつかない足取りは、一段ずつゆっくりでとても遅い。登山をしているとエネルギッシュなおばさん達に会うことも多いが、ここにいるおばさん達とは人種が違うらしい。