街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

マムシと暮らす日々

 先日捕まえたマムシ(ニホンマムシ)だが、コーヒーの空きビンの中で元気に生きている。しっかりととぐろを巻いており、ビンを持ち上げるとひょこっと顔を上げ、二叉に分かれた舌をチョロチョロ出す。ヘビと同じ部屋で暮らすのは初めてだけど、まず湧いてきた感情は「かわいい」。爬虫類愛好家の気持ちも納得だ。

 マムシ酒の作り方をネットで調べてみると、ビンに水を少し入れ、糞尿を完全に排泄するまでしばらく置いておくらしい。1〜2週間ぐらいかな?と思ったら、なんと4カ月も飲まず食わずで生き延びたという話も。考えてみると、爬虫類は何ヶ月間も冬眠するのだから、それくらい当然か。にしてもすごい生命力。このスタミナを頂戴したくて、みんなマムシ酒を作るのだろうか。マムシ酒の味は、生臭いとか血の味とか、あまりいい評判はないようだけど、やっぱり一度は飲んでみたい。

 いくつか見たサイトの中で、サンマの切り身でマムシを餌付けできたという話があった。これは面白そう。ずっと飲まず食わずもかわいそうなので、エサをあげてみることに。まずは、電子レンジであっためたウインナーを糸で吊してみる。が、無反応。わざわざチンしてあげたのに(マムシはピットという器官で熱を感じ取れる)。続いて、今日川で釣り上げたアブラハヤの生の切り身を吊してみる。すると、舌を頻繁に出し入れして切り身の方を顔で追う。そして、シャッと一撃してかぶりつこうとしたが、威嚇のみ。結局そのままとぐろの中に顔を沈めてしまった。意外と気難しいヤツらしい。もうちょっとお腹が減った頃に別のエサをあげてみよう。