関東平野人になぜ有名か筑波山
筑波山(877m)に登ってみた。ケーブルカーとロープウェイが山頂まで登っており、信仰と観光で有名なあの茨城の山に、わざわざ歩いて登って歩いて降りてみた。
関東に移り住んですぐに筑波山の名を覚えた気がする。行ったことはなかったのに何故だろう。私に限らず、関東平野人には筑波山はとにもかくにも有名なようだ。多分、関東平野人に「山」を尋ねると、一に富士山、二に筑波山だろう。あ、高尾山も食い込むかもな。でも、空気の澄んだ日に見える山は、西に富士山、東に筑波山なのである。いつもは山が全く見えない関東平野で暮らしてるものだから、孤立して見える山には敏感に反応するのだろう。
植物の面では、この標高でありながらブナ林があることで知られる。でも、ブナ特有の幹の地衣類はほとんど見られず、すべすべした灰色の肌が露出したものが多かった。また、稚樹があまり育っていないのだろう、支柱がつけられたブナの若木もあった。ただ私は、ブナの後継樹が育っていないからといって、ブナを植樹したりするのは好きなではない。地球が温暖化してブナが減っていくのだから、自然淘汰に任せておけばよいではないか。何か働きかけをするとすれば、温暖化の原因と言われる二酸化炭素の排出を抑えること、つまり人間自身の行動をまず改めよ、というのが正論である。ケーブルカーやロープウェイに乗ってる場合じゃないかもね(笑)