街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

久しぶりに山に登ってみた

駒ヶ岳・小沼を眺める

 たまに参加している昆虫観察グループのイベントで、群馬県赤城山東麓にある花見ヶ原キャンプ場で1泊バーベキューをやったので、その翌日に赤城山に登ってきた。キャンプ場の標高が1200m、赤城山の最高峰・黒桧山が1827mだから比較的楽に登れるし、カルデラ湖のある反対側に下りれば観光地化されているので、標高1350mにあるビジターセンターからバスで帰れる。でも、赤城山に登ったのは僕一人で、他の人たちは昆虫観察や温泉に行くため(あるいは二日酔いのため)、キャンプを終えるとさっさと山を下りて行った。虫好きの人たちは山には関心が薄いらしい。

 富士山に次いで裾野が広いと言われる赤城山は、でこぼこした山容が格好よくて、遠くから眺めても「登ってみたい」と思わせる山。植生は予想通りやや単調で、アカマツ・リョウブ林やミズナラ・ダケカンバの林内に、ツツジ類とササが茂る森が続いていた。これが群馬の森のイメージである。それにしても、最近は海の取材や引っ越しに追われてしばらく山に登ってなかったので、森を歩くのがなんか久しぶりで、目に飛び込んでくる木々の名前を思い出すのに少し時間がかかった。それに後半は、膝がプルプル震えて笑いだす。ブランクを実感してヤバイなぁと思った。

 今日は登り始めから雲が低かったが、黒桧山山頂でお弁当を食べ終えた頃から本格的に雨が降り始めた。荷物が増えるのが嫌で、雨具をあまり用意していなかったので、カッパ上着とスパッツ、それに折りたたみ傘をさして山を下る。駒ヶ岳へ続く稜線ではところどころ草原状の場所があったけど、雷が鳴らなかったのは幸いだった。久々の登山だから、少し濡れるぐらいならむしろ気持ちいい。
 

【今日見た注目種】
オオイタヤメイゲツ多、オオバミネカエデ、アオダモ多、ミヤマアオダモヤシャブシ、ミヤマザクラ多、タカネザクラ、ズミ、オクシモアズキナシ、シモツケトウゴクミツバツツジ、サラサドウダン多、シロヤシオ多、コメツツジウラジロハナヒリノキ、ニッコウナツグミ、ヒロハヘビノボラズ、アラゲヒョウタンボク、コウグイスカグラ、キバナウツギ、クロカンバ、オオセンチコガネ(虫)