街森研究所

街や森で出会った木々や生き物、出来事などを紹介しています

引っ越してから1年が経った

 今からちょうど1年前、今住んでいる神奈川県秦野市に引っ越す前日の気持ちをブログに綴った。後で読み返してみると、当時の心境を鮮明に思い返すことができて、ブログって結構いいもんだなと思った。1年経った今、当時の予想や不安や希望が実際どうだったのかを確かめてみる。

引っ越し前に期待した環境は以下の5つだった。

 1 カブト虫がたまに飛んでくるような環境
 2 家からすぐ森や山に行ける環境
 3 庭に木を植えられる環境
 4 周辺の緑地がすぐに開発されない環境
 5 駐車場つきで車生活ができる環境
 6 雪山が見える環境

1・・・カブト虫とノコが1回だけ飛んできた! 2・・・歩いて5分の場所に樹液の出ているクヌギがあったり、ゲンジボタルが飛ぶ川があったり、シカの棲む森がある! 3・・・庭はないけど借りた畑に木の実をまいて、ナナカマド、ミツバウツギ、ツノハシバミ、ハマナツメなどが生えた! 4・・・家より山側は市街化調整区域だから開発されない。でも、街側には小高い丘に一戸建てがいくつか建って、箱根の山々の眺望を邪魔している。5・・・完全に車生活になった。ドライブが結構楽しい事を知る。6・・・冬は雪山が見えて気分爽快! でも思ったより冠雪期間が短かった。

 てな感じで、概して良い。期待通りというか、期待以上の面も多い。意外に良かったのは、貸家をあきらめて借りたアパート2階の環境かもしれない。静かな環境、富士山が見える眺望、部屋もきれいで広くて、何と言っても「寝やすい」。正確には前の家が「寝にくかった」のかな・・・霊感の全くない自分だけど“邪念”みたいなのを感じて、人生で初めて寝付きが悪くなった。それが今の家では全くなくて気持ちいい。あと、標高150mの小高い立地ですぐ横を川が流れているせいか、霧が発生しやすい場所で、夏涼しく、冬温かいように感じるのは気のせいだろうか。

 それと大きな誤算は、近所の小学生兄妹と仲良くなったこと。毎週のように遊びに来る彼らを「今日は仕事!」と言って追い返すのは大変だけど、そのあどけない笑顔や無邪気な姿に、すごく癒されている自分がいる。手を繋いで川や畑に遊びに行って、いろんな経験をすることが楽しくて、ワンパクな彼らを“育てる”ことに熱が入る。もうそうゆう年齢か。

 そして、スポーツや農林作業を通じて秦野の友人、知人も結構できたし、仕事も1週間に1度の上京で十分やっていけそうだ。1年前のブログの最後に書いた「住めば都」は、やっぱり間違いなかった。